では、視野をもっと広げて、海外から見た日本の中古車というのは、どのような位置づけがなされているのでしょうか。

実は、日本の中古車は品質が良く信頼性が高いということで、海外から注目されているのです。日本ではほとんど価値のない中古車が、世界では貴重に扱われたりするようです。

輸出された日本の中古車を世界の人々に売るバイヤーは主に日本に滞在しているパキスタン人。そのために、日本のオークション会場には、彼ら専用のレストランやイスラム教の礼拝堂まで完備しているところもあるようです。

しかし、ほとんど価値のない中古車の何が、世界では魅力があるのでしょうか。答えは部品です。中古車それ自体ではなく、使い物にならなくなった中古車の部品に価値を生み出しているのです。

その証拠に、オークションで競り落とされた中古車は真二つにされてコンテナに積まれ、バラバラにされた車の部品が隙間なく詰め込まれて輸出されます。輸出されたバラバラの部品を使って大勢のパキスタン人やアフガニスタン人が車を再生し、中古車ビジネスを行っているのです。

車そのものではなく、部品に注目し、それをできるだけ安く手に入れることで利益を上げる。中古車オークションをうまく利用した商売の一つではないでしょうか。